効力なきルール
世の中には、あっても事実上意味をなしていないルールが多くあります。その一つが、商店街などで掲示されている「自転車乗り入れ禁止」もしくは「自転車は降りて押してください」というルール。ばつが悪そうでもなく、ありふれた日常のようにルールを犯している人を多く見かけるのに愕然とします。
写真は神戸の元町商店街の入り口に置いてある看板。その横を結構なスピードで自転車に乗った人が脇を通り過ぎていきます。混雑していても、自転車を降りず、間を縫うように通っていきます。
なぜ、ルールを守ろうと思わないのでしょうか?
いつも通っているし、誰にも注意されないから?
私は事故なんて起こさない?
取り締まる人がいないし、罰則なんてないから?
元町商店街だけではありません。他の播磨地区の商店街でも同じような状況が多い。学生の毎日通学路になっていて、猛スピードで走っているところもあります。
「ルールはちゃんと守れ!何か起きたとき、責任とれるのか!」と叫びたくもなりますが、別の観点からすると、それが住民にとって利便性があるのなら、もしくはルールだけ作っておいて、それを実行する能力(人的・費用的な)が無いのなら、中途半端に定めない方が良い。
こういうのは、「モラル」「規範意識」「良識」という人間的な問題。条例とか罰則でガッシガシに縛り付けるのが良いのか、古き良き、「カミナリおやじ」のように、「こらっ!」と叱ってくれるようなコミュニティーができれば、こういうモラルの低下?は防げるのか。