住みよい地域を造るということは、そこに便利で大きなショッピングセンターがあるとか、世界遺産があるとか、目玉観光スポットがあるとか、自治体がいろいろ補助金を出してくれるからとか、そんなことでは絶対ありません。いわば、Nice to have(あれば良いもの)です。ショッピングセンターは商売が成りたたくなれば廃れるし、観光スポットは来訪者のためのもの、補助金は続きはしません。
じゃあ、何なのか?
それは、そこに住む人が「ここに住んでて良かったわー」「ここがええねん」「こんなええところがあるやで~」と言えるようになることだと思います。そうでないと、人は都会へ出ていくし、戻ってこないんです。
そこに住み人が幸せであること = 地域づくり・地域活性 だと考えています。
そんな話を「かこがわ飲み会議」でしました。そこで、地元の成り立ちや歴史を知ることは、地元を好きになる、見直す良い機会となると思うので、そういう機会を造り出そうと、仲間と議論を進めていました。
最初の一歩として行ったのが、今回の 「かこがわまちめぐり with 花見」。
今回は、メンバーの方による企画を少しだけお手伝いさせていただきました。
<まちめぐりルート>
寺家町商店街 → 江戸期の陣屋 → ニッケ工場関連史跡(トロッコルート跡やニッケ住宅地) → 春日神社 → 加古川城跡 → 加古川町公会堂跡(現図書館) → 北向き地蔵
まずは加古川の繁華街、寺家町商店街。
店の数は少なくなったとはいえ、オモシロイものを置いていたり、売っていたり。
笑顔でやさしく対応してくれるお店がいっぱいあります。今度通ることがあったら、「かこがわまちめぐりで知ったんですけど!」って、ふらっと入ってみてください。きっと、いろいろ楽しめますよ。
この日は蚤の市の日なので、大賑わいです。
この陣屋さんの向かって右隣りにあるのが、陣屋(大名や高貴な方々が宿泊した施設)跡です。
このあたり、だいぶ腹が減っています・・・・。蚤の市で購入した焼きそばをみんなで食べました。砂田さんの加古川本町の歴史講座付き。
ここから商店街感は無くなるのですが、元はここのあたりも商店街だったそうです。
ずずずい~~っと、まっすぐ向かいます。途中にはガラス工房をされている方のご自宅にある文化財の建物や苔専門店などがありますよ。
そして、実はすごいポイント「ニッケ専用トロッコ線」。
その昔、加古川工場から印南工場へ石炭を運んでいた企業専用線路なんです。これの一部が残っています。線路は無いですが。普通の抜け道、高架下じゃないんですね。
ここを抜けると、ニッケ住宅地。映画撮影にもよく使われる、昭和の住宅地が残るところです。
桜も咲いていて、きれいなところです。
すぐ北側、加古川の土手側にあるのが春日神社。(写真を撮り忘れた!!すいません)
ここは鎌倉時代に加古川城主の糟谷氏(糟屋、加須屋とも)が奈良春日神社から分霊いただいた由緒ある神社です。本殿左側に、赤壁大明神という猫の物語の逸話がある社がありますので、是非一度行ってみてください。
赤壁といえば加古川、加古川といえば赤壁、というのが昔のイメージだったらしいですよ。
そして、その糟谷氏の居城であった加古川城址(現、称名寺)へ。
この城は、「加古川評定」があったことで有名です。加古川評定は、秀吉の播磨攻めの際に、ほとんどの播磨国衆は織田方につき、ここで秀吉と主だった武将が西の毛利攻めの軍議を開いたところです。
そして、結果として東播磨の大勢力だった三木別所氏が離反したため、ほとんどの国衆が秀吉を離れ、各地で激戦が始まったという発端の地です。(ちなみに、その後、加古川の神吉城や志方城なども戦になります)
称名寺さんの前の通りをまっすぐいくと、市立加古川図書館。(写真を撮り忘れた!!すいません)
この建物は加古川町公会堂だったところで、内部からステンドグラスを見ることができます。
図書館前を北上し、駅方面に向かいます。鯛焼きのやきやきやの前にある、北向き地蔵さんを拝見し、終了!!!
最後に、出発前にとった記念写真です。
今後も、違うルートやテーマで、「加古川の歴史をしる」イベントを実施していきたいと思っています。
ぜひ、ご参加ください!!