天皇と日本人

まず初めに、天皇というのが日本人にとってどんな存在なのか。
古事記や日本書紀などにもちゃんと記載されていますが、日本は初代神武天皇からはじまり、現在の126代天皇陛下まで万世一系で2000年以上の血統を繋いできている「日本の君主」です。現在の日本国憲法においては「日本国および日本国民統合の象徴」と記されています。

歴史上、天皇そのものが権力者として日本を統治していた時代がありますが、平安時代以降は「日本国の権威」としての意味合いが強く、「権力者」と併存するような体制をとってきました。
天皇(朝廷)は「権威者」として日本国を代表し、広く「国民の幸福を祈る」司祭的な存在となりました。そして、国を統べる実質的な権力は時の政権が担うようになります。「時の権力者」は「天皇(朝廷)の権威」を尊重し、守っていく存在となったのです。

天皇が国民(大御宝 おおみたから)の幸福を願い、国民は万世一系の天皇家をお守りする。
そういう関係性があることで、日本人は日本人として1つの民族になっています。

もし、上記の価値観、精神性が日本人に無かったとしたら?
平安時代の藤原家、鎌倉時代の源氏、北条家、室町時代の足利家、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、明治政府、彼ら権力者はとっくの昔に天皇を排して自らが国の頂点になろうとしていたでしょう。
でも、しなかったのはそこに日本人として根底にある精神性、民族性があったからだと思います。(当然、権力者の支配体制としてその方が有利だったという側面もあるとは思います)

そして、もう1つ重要なことは、天皇が初代から「万世一系で現在まで続いている」、つまり1つの王朝が2000年以上続いているということですが、このような国は世界に日本しかありません。
その意味で日本は世界最古の国と言われています。

万世一系ってなに?

ここで気になるのが「万世一系」ってよく聞けど、どういう意味か?

結論から言うと「万世一系=父方を辿っていくと、初代神武天皇まで辿り着く家系」という意味です。
ここに「男性、女性」は関係ありません。(過去に「女性」天皇は何名かおわします)

ここからようやく、本題に入りますが、昨今、皇族の方々も高齢となり、後継者不足、後を引き続く方がいないのではないか?ということがメディアで出てきました。その流れで「女系天皇」を認めてはどうか?といった議論が出てきているのです。

「女性天皇」

まず、「女性天皇」は過去にもおわします。歴代の「女性天皇」は10代8方居られます。 推古天皇、皇極天皇、斉明天皇、持統天皇、元明天皇、元正天皇、孝謙天皇、称徳天皇、明正天皇、後桜町天皇です。

ここで重要な点は8名の女性天皇の父方を辿ると、初代神武天皇に辿り着くということです。

「女系天皇」

次に、「女系天皇」ですが、これまで書いてきた内容を理解すると、そもそも「女系」という意味がわかりません。母方を遡る家系ということでしょうか?歴史を知っている方は分かるように、天皇家に嫁いだ女性は平安時代は藤原家から、江戸時代は徳川家から、現在では一般国民から、さまざまな出自の方々が皇后になられています。系統として続くようなものではありません。

この議論をする上で重要な事

ここまでで、「天皇と国民の関係性」、「女性天皇と女系天皇の違い」はご理解いただけましたでしょうか。その上で今後もこの話題が出てくる可能性がありますが、議論する上で重要な事は、以下になると思います。

・「万世一系」というのは、男尊女卑的なものではなく(女性天皇はいる)、血統として天皇家と日本国民が守り続けてきたもので、この国の、日本国民の一体性を象徴するものであるということ(これが途絶えたら、日本人はどうなる?)
・「女系」というものは意味あるものとして存在しないので、議論の余地が無いということ

幸運にも、現在は秋篠宮家の悠仁(ひさひと)親王殿下がいらっしゃるので、万世一系を繋ぐことは可能ですが、後継者とは現時点決まってません。
今後もこの議論が必ず出てくるので、正しく理解した上で議論をし、日本人として正しい決断をすべきだと思います。
もっと言えば、戦後GHQによって廃止された旧宮家(天皇の血統を継ぐ宮家)には多くの男児がいるようで、旧宮家を復活させれば後継問題など存在しないようです。これも過去からずっと議論には上がっていますが実現していないので、そこに何か意図があるからなのかもしれません。

参考図書


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