はじめに
この記事は、筆者が自身の研鑽を目的に様々な書籍やメディアに目を通し、まとめることで身に着けるために記載しているものです。
できるだけ簡潔に、基礎的なことを中心にまとめていますので、詳細や詳しく学びたい方は書籍の読破をお勧めします。
また、同時に一人でも多くの同じ価値観や考え方を持つ方々を募りたい、増やしたいと思い、オフラインでも共有することも考えています。
目次
・地政学の基礎「シーレーン」と「チョークポイント」
「シーレーン」
「シーレーン」とは海上の交通網のこと。飛行機が移動方法として普及している現在でも、物資の輸送などの主要な手段は海上輸送です。その観点から、海上輸送路を確保しているかどうかは国家戦略上(経済・軍事)非常に重要なことになります。
「チョークポイント」
この「シーレーン」を確保する上で非常に重要なポイントがあります。それが大陸間、島々の間を通り抜ける時に存在する、海峡、運河などです。それを「チョークポイント」と言います。このチョークポイントを押さえないと、大陸を外回りで移動することになり、時間も費用(燃料・食費など)も莫大にかかってしまいます。有名なところでは、ヨーロッパとアフリカ大陸の間のジブラルタル海峡、地中海から太平洋に抜けるアラビア半島のスエズ運河、中東から太平洋に抜けるホルムズ海峡、インド洋から東南アジアに入るマラッカ海峡、アメリカ東海岸から太平洋に抜けるパナマ運河などです。

昔から変わらない争い
見ていただいた通り、シーレーンはいまでも重要な要素であり、チョークポイントは国家の存亡にかかわると言っていいほどの要衝の地となります。例えば、最近では中東での争いがありましたが、そこでテロリストなどが運河や海峡を押さえてしまったら、石油や必要な資源が手に入らなくなります。それだけで国民生活は大打撃となるわけです。
それほど、経済のグローバル化はもう完全体のように出来上がってしまっています。
今後も、こういう海上輸送を踏まえた世界の味方をすることで、他の国が何を狙っているのか、日本はどうすべきなのか、考えることが必要です。