「武士道」は、どうやって生まれてきたのか?
まずはじめに、そもそも「武士道」というのは、どうやって生まれてきたのか?
武士という日本における身分階級は古くは平安時代から存在していたが、「武士道」は存在していない。
今私たちが認識している「体系化された価値観」としての武士道は江戸初期頃に始まったもの。
徳川家によって太平の世が築かれていく中で、身分階級の秩序を徹底するためにも武士階級が持つべき「道徳的徳目の作法」「日常生活における規範」として生まれました。
その体系化において取り込まれたのが、神道・仏教・儒教(孔子・孟子)の3つの価値観。
「神道」:日本に古代からある価値観で自然信仰・祖霊信仰が中心。そこから「先祖への崇敬」や「主君への忠誠」が生まれる。
「儒教」:中国の孔子を祖とする信仰・思考の体系。どちらかというと神道に近く、「君臣・父子・夫婦・兄弟・朋友」といった倫理的な関係を説いた。孟子の「人民主権的な論理」も取り込まれた。
「仏教」:奈良時代に中国から伝わった宗教で「運命を信じる」「不可避なものへの服従」「危機に面した際の禁欲的な平静さ」「生への侮蔑、死への親近感」などの価値観が取り込まれる。
これら3つの思想・価値観を体系化したものが「武士道」。
キーワードだけでも、私たち日本人の特徴といっても過言ではないと感じませんか?
