「あなたの商品・サービスは誰に向けて提供されていますか?
改めて問われると、「おっ・・・・」と詰まる人もいるのではないでしょうか。
状況は様々です。すでに長い歴史のある企業で複数の商品を提供され続けているところ、創業企業で新しい商品・サービスを開発・販売しているところ。
いずれの場合も、時にはふと足を止めて「この商品・サービスは誰をターゲットとして作っている、提供しているのか?」「現状は、想定通りに進んでいるのか?」そう客観的に評価するタイミングが重要です。
うまくいかない原因・もっと成長できる余地
売上が上がらないという悩みはその辺に落ちている小石のように、どこにでもあります。そんなときに、「商品の品質が悪いのか?」「値段が高いのかな?」と頭で悩んでいても解決はしません。では、どうするのか?
まず第一歩は、現在の商品・サービスの棚卸です。
「商品カテゴリー」=>「個別商品」=>「商品の独自性・価値」=>「ターゲットとなるお客様像」
これらを1つ1つ書き出して整理します。
整理することで、漫然としていたことが明確に見えてくることが多々あります。
結果として、もしかしたら想定していたターゲットにはまったく刺さっていないとか、意外にも別の層に刺さっていたとか、全然違う層に売り込んでいたなどといった現状に気づくかもしれません。まずは、自社の商品・サービスが想定するお客様へリーチしているかどうかを確認することが重要です。
もし、想定通りの層にリーチしているにもかかわらず成果が上がっていない場合は、顧客層を違う切り口で見直してみてはどうでしょうか。今現在よく売れている商品であっても、実は別の切り口でももっと売れる層というのが見つかることもあり得ます。もちろん、場合によっては見切りをつけるということも重要な経営判断です。
これからのお客様
棚卸が終わり、現在の状態がはっきり見えてきたら、将来を見据えた商品企画が必要です。
いまはまさにコロナ禍が世界中を席巻し、良くも悪くも社会の様相がガラガラと変わりつつあります。当然、社会で生活する我々の価値観やライフスタイルも変わっています。
それも含めて、これから先、自社が商品・サービスを提供している市場、お客様がどんな変化をすることが想定されるのか、その時自社はどうあるべきなのか、可能な限り情報収集し、備えておくことが重要になります。もちろん、預言者や超能力者でない限り将来は見えませんから、確実なことは無いのですが、考えて置くこと、準備をする心構えがあると無いとでは大きな違いが出ます。
まとめ
今回は「お客様」について書いてみました。このパートは「マーケティング」に関係する非常に重要なポイントです。ここでは全体の方向性を確認するというレベルになるので、ここから個別に、各業界の特徴を踏まえて、お客様への顧客接点や具体的な広告・宣伝手法の検討が必要ですね。
経営品質セルフアセスメント
経営品質プラグラム・セルフアセスメントの「企業プロフィール」項目:
「企業プロフィール」は自社の全体像を簡潔に記述し、自身のみならず他者が見ても、その内容・魅力が分かるようにする文書です。
1.組織価値観
2.顧客と市場
3.競争環境
4.主要戦略
5.組織能力