はじめに

この記事は、日本において「お金」がどのような仕組みで使われているのか、基本的な部分を共有することで、「事実に基づいて」日本の経済や政治を理解し、必要な意見を言えるようにしよう!ということが目的です。自分自身も勉強しながら書いている記事ですし、専門家や先生では無いので、できるだけ要点だけをわかりやすくまとめていきたいと思います。(細かなところは、興味がある人がそれぞれ調べて勉強するような形が良いと思っています)

この記事の目次

・お金が生まれる前 (自給自足と物々交換)

・お金の誕生と進化 (物品貨幣、金属貨幣、紙幣)

・今回のまとめ

お金が生まれる前 (自給自足と物々交換)

大昔、人々は生活するのに必要な食べ物や道具は自分で狩りや稲作、野菜を植えたり、海に貝を獲りに行ったり、そして粘土で土器を作ったり、石で金づちや刃物を作ったりと、「自給自足」でした。

しかし、問題が出てきます・・・。
家族が増え、村になり、人の数が増えると、季節や土地柄などもあって足りないもの、作れないものがあるなぁ・・・。

そこで、他に村の人たちと必要なモノを交換することをはじめました。(物々交換)
それぞれが余ったものや、得意なものを交換し、生活はより豊かになりました。

しかし、また問題が・・・・。
いろいろ交換しているけど、交換しているものの価値って対等なんだろうか?
・欲しいと思ったものを持っている人になかなか会えないなぁ
魚や肉とかナマモノはすぐに腐って交換するまで待てないよ・・・

お金の誕生と進化 (物品貨幣、金属貨幣、紙幣)

そこで、石・貝などの固くて奇麗なモノや米・布・塩などの保存が効く生活必需品を交換の仲介物にしました。(物品貨幣)
これで、みんながおよそ価値を共通認識でき、保存も気にしなくてよくなりました。

しかし、また問題が・・・
石や貝は形は不揃いだし、壊れることもある。何かもっと便利なものは無いかなぁ。

そこで、金銀銅などの金属を交換するようになりました。(金属貨幣)
これで、より対等な交換ができ(等価交換)、壊れたりするこもなく(価値保存)、同じ価値観(価値尺度)でモノやサービスの交換ができるようになりました。

それでも、また問題が・・・・
金銀は便利だけど、重いから持ち運ぶのが大変。あと、気づいたら盗まれてることも多くて困る・・・。

この頃、金属を鋳造して貨幣などを作る必要があり、国や権力者によってお金が管理され始めました。その元で金匠とよばれる金細工職人が発達し、貨幣の鋳造や両替商などを営んでいました。その仕事柄、多くの金銀を保管する必要があり、大きな金庫を持っていました。
そこで、お金持ちの貴族たちは信用のある金匠のもとに自分たちの金銀を保管してもらうようにしました。金匠たちは、預かった金銀の代わりに「預かり証」を発行し、いつでも金銀と交換できるようにしました。(紙幣)
これで、貴族たちは金銀を保管しておくスペースや盗まれるリスクを回避できました。

しかし、しかし、また問題が・・・
安全に保管できるようにはなったけど、逐一買い物のために金匠のところへ行くのは面倒だし、結局重たい金銀を持ち運ばないといけない・・・

その時、貴族たちは気づきました。この「預かり証」は記載された金銀と引き換えることができるんだから、この「預かり証」自体を取引した方が楽じゃない?
こうして、「紙幣」の流通が始まりました。

ちなみに、日本における「お金」のはじまりは?

日本では7世紀に「富本銭」という銅銭が創られたのが最古だと言われています。その後、教科書でもならった「和同開珎」から始まる皇朝十二銭という銅銭が造られますが、中世の時代は中国からのお金が流通していました。織田信長の旗印は「永楽通宝」なのは有名です。
そして、江戸時代になると全国の金山・銀山の採掘と金座・銀座などので貨幣の鋳造が本格化しました。江戸時代の中盤・後半では財政難で小判の金の含有量を変えたり、試行錯誤したのはご承知の通り。
いま私たちが使っている「円」が生まれたのは明治になってからになります。

今回のまとめ

今回のまとめです。
「お金」というのは、私たちの生活を豊かにするために必要なモノやサービスを得るための「道具」でしかありません。ある意味、いまも「物々(サービス含む)交換」をしているわけで、その仲介物として「お金」があるわけです。
その「お金」は私たちがより便利に使いたいがために時代と共に進化してきました。物品貨幣、金属貨幣から紙幣に進化したわけですが、いま私たちが使っている「お金」は私たちが「価値あるものとして信用している」ことで成り立っています。
この「信用」っていうのは、これからのお話において非常に重要なキーワードなので覚えておきましょう。
では、次のお話で・・・・

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